鈴鹿市白子の禅寺 龍源寺:龍源寺の史跡・文化遺産[龍源寺の庭園]

龍源寺の史跡・文化遺産 by 鈴鹿市白子の禅寺 龍源寺
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龍源寺の庭園

禅の心を表す枯山水をはじめとする当時の庭園と、平安時代からの伝承が残る青葉の竹林をご紹介いたします。

南庭 枯山水

南庭 枯山水:山より沸き出でた水が大海に流れ行く様を表す。

山より沸き出でた水が大海に流れ行く様を表しております。


南庭 枯山水:船石──山(有なるところ)から海(無なるところ)へ 南庭 枯山水:船石──山(有なるところ)から海(無なるところ)へ

船石──山(有なるところ)から海(無なるところ)へ帰る様から、諸行無常を表します。


南庭 枯山水:鶴 南庭 枯山水:亀

鶴と亀を表す石もございます。


本堂前庭

こちらの九重塔(くじゅうのとう)には、元享2年(げんきょう:1322年)の銘がございます。

本堂前庭 本堂前庭 九重塔

中庭

室内より望む石庭で、[瑞雲庭]と申します。

三石を三尊仏に見たてた庭園にて、山と海、黒と白、有と無というように表裏一体、対比した世界を表すとともに、狭い空間に自然の世界を表したものでございます。

中庭:石庭 中庭:石庭

中庭:石庭
宝塔

大日如来を象徴する、鎌倉時代の宝塔でございます。


青葉の竹林

平敦盛(たいらあつもり)が所持した「青葉の笛(あおばふえ)」はここの竹で作ったとされる、伝承の史跡でございます。

『白子郷土史(しろこきょうどし)』に以下の記述がございます。

青葉の竹林
敦盛秘蔵の「青葉の笛」は、龍源寺裏の藪中より切り取りし竹をもって作りしものなりと伝説あり。
白子はもと古市(ふるいち)と称し平家の水軍の1つとなる白児党の根拠の地にして白児党の名が古市に変りて白子となりし程にて白児党の南方の武将は乙部(おとべ津海岸地帯)の弥七、北方の武将は日永(ひなが)の十郎、中部の武将は、黒田の後藤平四郎と云うか如きことも軍記類(ぐんきるい)によって考えられ伊勢古市の武将伊藤景綱(かげつな)は白児党の総帥たるべき人物ならんと思わる。とにかく平家に縁故深き地なれば前述の伝説を無稽(むけい)の浮説として捨てることが出来ない



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